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シニア倶楽部』6号(平成22年発行)掲載の『いきいき人生』です。
※文中の年代や年齢の表記は、すべて掲載時(平成22年)のものです。

 山本さんは現在、毎年6月に開催する「斬り絵七宝 山本道子展」に向けて、出展準備をしていらっしゃいます。
 興が乗ると深夜まで、新作の制作に没頭されるそうです。

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斬り絵七宝焼に魅せられて

斬り絵七宝焼作家 

山本道子さん(64歳)

 今回は、斬り絵七宝焼作家の 山本道子さんに、
その道45年の人生行路について伺いました。

山本さんアトリエにて

● 心の支え

 私は18歳の時に趣味で七宝焼を始めました。

 昭和56年(1981年)、36歳の時に、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が来日され、日本武道館で「若者との対話集会」をなさいました。この際、着席される椅子に付す紋章を、七宝焼で制作したのが作家として初めての本格的な仕事でした。

 この紋章を制作したことは、私の人生の大きな心の支えになっています。
現在、この作品は、目白のカテドラル教会に保存されています。

ローマ法王の椅子の七宝焼
法皇様の椅子の背の紋章を七宝焼きで制作

● 斬り絵七宝焼

 私の七宝焼は『斬り絵文字』を使うのが特徴です。

 今は亡き、斬り絵作家の岸元克己氏に師事して会得した技法で、「愛」とか「信」とかの素敵な文字を「純銀箔の斬り絵」にして焼き込んだ七宝焼です。

 平成4年(1992年)から、東急本店工芸ギャラリーにて、毎年『斬り絵七宝展』を開催しています。

斬り絵七宝展
斬り絵七宝展

● ボランティア活動と友人

 20数年前からは、世田谷の老人ホームとデイホームで、コーラスと書道の指導をしています。
 中学・高校ではコーラス部でしたが、特別の音楽教育も受けていませんし、最近の音楽療法なども知りません。ただ、お年寄りの好きな歌、童謡・演歌・民謡・端唄・都々逸などを、一緒に元気いっぱい歌っています。
 私が体調不良などでお休みすると「ホームは火が消えたようです。早くお元気な顔を見せてください。」と葉書が来たりします。
 嬉しくて、翌週は何があってもホームヘ駆けつけます。

老人ホームでのボランティア
老人ホームでの活動

 私は皆さんには健康に見えるみたいですが、脳腫療の手術を3回もしています。その関係で様々な体調不良に苦しんでいます。
 こういう思いをすると、「大切なものは友人たち、お金なんかなくてもいい」という心境になります。
 七宝焼とボランティア活動に友人たち、私にはいっぱいの宝があります。
この幸せに感謝して日々過しております。

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